Clásicos japoneses con furigana
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ひかりあういのち
光り合ういのち
倉田 百三
Lee 光り合ういのち (ひかりあういのち) de 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 130.439 caracteres · 263 pantallas
自然への私の詩情はこの西城川の川遊びが揺籃だったらしい。水着も手拭もなく、真裸で、帯でふくのだ。鼻の尖きが光るので砂をつけて、帰ってから叱られるのをゴマ化していた。
川原には月見草や、あざみなど咲いていた。友だちところころと堤をころがって遊んだ。帰ると祖母がお給仕して、お茶漬けと言ってらっきょうをさいに六、七杯も飯を食べた。健康な、自然児だった。
川ではよく取っ組み合いが始まり、陸の仇を水の中でとったりした。しかし私は一度も喧嘩したことはなかった。私は今日まで人から撲られたことはない。人を撲ったことは三十八の時一度あるきりだ。それは後に書く。
螢狩りもこの川ふちでしたのだ。私はひとりでとりに行くのが好きだった。神秘な夜の川瀬の音。高く低く迷うように飛ぶ螢。啼く虫の声。私は夜霧にぬれて飽かずに川ふちを歩いたものだ。
七夕の笹を流しに行ったのもこの川だ。五色の色紙の短冊のついた笹は見る見る流れに嚥まれて行く。つい一昨日この川で硯を洗って、「七夕の天の川」とか、「彦星と織姫さま」とか一生懸命書いたばかりなのに。
過ぎ行く歓楽、軽い無常に似た感じを持ったのをよく覚えている。