Clásicos japoneses con furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lee 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) de 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 290.735 caracteres · 566 pantallas
『塩尻』巻三十に「或る記に曰く永享七年十二月天野民部少輔遠幹その領内秋葉山で兎を狩獲信州の林某に依りて徳川殿に献ず、同八年正月三日徳川殿謡初にかの兎を羹としたまえり松平家歳首兎の御羹これより起る、林氏この時蕗の薹を献ぜしこれ蕗の薹の権輿と云々」とあるは可い思い付きだ、時節がら新年を初め官吏どもの遊宴には兎と蕗の薹ばかり用いさせたら大分の物入りが違うだろ。本邦では兎に因んだ遊戯はないようだが英国には兎および猟犬ちゅうのがあって、若者一人兎となってまず出立し道中諸処に何か落し置くを跡の数人猟犬となってこれを追踪捕獲するので一同短毛褐を着迅く走るに便にす、年中季節を問わず土曜の午後活溌な運動を好む輩の所為だが余り動きが酷くてこれに堪えぬ者が多いという(ハツリット『信念および民俗』一九〇五年版巻一、頁三〇五)。予はそんな事よりやはり寝転んで盃一がいいというと読者は今のさき妻の涙で全然酒がやんだといったじゃないかと叱るだろ。それから『今昔物語』に大和国に殺生を楽しんだ者ありて生きながら兎の皮を剥いで野に放つとほどなく毒瘡その身を腐爛して死んだと載せて居る。