Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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ちはやかんのめいろ

千早館の迷路

海野 十三

Lee 千早館の迷路 (ちはやかんのめいろ) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 24.829 caracteres · 50 pantallas

Aozora Bunko

それから以後に、彼は田鶴子の手引で七人の青年をこの千早館へ誘い込み、あの殺人回転刀でその生命を断ち切り、その新鮮なる血を絞って、毎日の用に供したのであった。最後の犠牲者は田川ではなく、田川はこの館内の地下室に繋がれて生きていた。彼は元来頭のいい男だったから、千早館の謎を解いて二度目の危険区域を脱したが、最後の謎である「在原の業平朝臣」の暗号言葉を知らなかったために内部へは入れずまごまごしている所を野毛に発見されて、地下へ繋がれたものである(野毛は古神家に代々仕えた料理番だった)。

地下には水力発電所があった。その水力は愕くべきことに、この千早館の地下が鍾乳洞になっており、その地下水を利用したものであった。彼はその排水路に、自らの服の裏地を裂いて捨て、万一の救援を恃んだわけであるが、その排水は例の池へ開いていたのである。

帆村と春部が、古神の死を前に呆然たる間に、田鶴子は階下へ走って、自らあの殺人回転刀に掛って、愛人のためとはいえ犯した罪を清算した。

なお、この上、古神の稚気漫々たる謎遊びを覗いてみたい人は、業平のあの歌の上の句の中から、この物語の登場者の姓又は名を拾ってみるのも一興であろう。