Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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なんごくたいへいき

南国太平記

直木 三十五

Lee 南国太平記 (なんごくたいへいき) de 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 493.291 caracteres · 991 pantallas

Aozora Bunko

「噂に聞くと、天下も、島津も、物騒だの。会すれば則ち事同一家、不会なれば万別千差、不会なれば事同一家、会すれば則ち万別千差。討つのもよい。忠孝両全の道じゃ。討たぬのもよい。神仏と心を同じゅうするものじゃ。世の中のこと、して悪いということはない。自分でしたいと、思うことはの」

「恐れながら」

南玉が首を延して

「巾着切などと申しますことは?」

「したくはないが、しておるのであろう、気が咎めているであろう。気の咎めることをするのは、したくないことを、しておるからじゃ。したいことに、悪いことはない。したくないことは、大抵悪い。お前が、巾着切か」

「あの者は、桃牛舎南玉と申し、江戸の講釈師でござります」

「何を講釈するな」

「上は天文より、下は男女の色事にかけ」

「はははは、落語家の一種か。なかなか、あれは面白いものだの」

と、義観はいって、鋭く

「小太郎、生死の道は、心得ておろうな」

と、聞いた。

「今度のこと、覚悟は致しております」

小太郎は、頭を下げた。

義観は、脣に微笑していたが、眼は鋭く光っていた。

「死は覚悟とは、死ぬつもりか?」

「はい」

「借金を背負っても、首は縊れるし、女に迷うても、水に陥れるぞ。