Clásicos japoneses con furigana
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なんきょくき
南極記
久生 十蘭
Lee 南極記 (なんきょくき) de 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 17.753 caracteres · 35 pantallas
厚さ四千尺の氷蓋(一九四八年、米国海軍南極探検隊による爆発試験の報告)に蔽われ、周辺に見あげるような氷の断崖や堡氷をめぐらした、平均高度九千尺という欧羅巴の一倍半ほどの異様な高原が、南極の頂点を中心に南緯六十七度のあたりまでほぼ円形にひろがっている。北と南に浮氷にとじられた湾入がある。内陸の西側に、二つの大氷河を挾んだ一万尺から一万三千尺の断層山脈が極に向って連なっているが、その先はどこまで行っているものやら、現在のところでは不明である。内陸の東側、フランスの全土にあたるほどの領域は、七千尺から一万尺ぐらいの卓地になっているらしく思われるが、確かなことを言えるものは一人もいない。総体として、極点にあたるあたりが一番高く、そこから四方へ放射状に低くなっている。従って内陸の氷蓋は、氷河運動の形式で、傾斜のあるかぎりたえず緩慢な流下をつづけ、最後は海岸までずりさがってきて、氷の護岸をつくるか、海の上へ泳ぎだして氷山になる。
宇宙から見れば、渺たる一個の遊星にすぎぬ地球というこの土塊は、二十三度半の傾斜をしながら偏奇な遊行をするので、南極では、一年が昼だけの季節と夜だけの季節に二分される。