Clásicos japoneses con furigana
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なんばんひわもりうこんまる
南蛮秘話森右近丸
国枝 史郎
Lee 南蛮秘話森右近丸 (なんばんひわもりうこんまる) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 55.869 caracteres · 112 pantallas
それが見事に決まったと見える、玄女は地上へ転がったが、金切声で喚き出した。
「さあさあみんな出ておくれよ!」
するとどうだろう、声に応じ、家の陰やら木の陰やら、橋の下やら、土手の下から、二十人あまりの人影が、獲物々々を打ち振って、黒々として現われた。
こういうこともあろうかと、予め玄女が伏せて置いた、彼女の手下の香具師共らしい。
グルグルと民弥を引っ包んだ。
「さあさあお前達力を合わせ、この娘を手取にするがいい」
飛び起きた玄女は声を掛けた。「仲々綺麗な娘だよ、捕らえて人買へ売り込んだら、相当の金になるだろう。切ってはいけない、傷付けてもいけない、お捕らえお捕らえ捕らえるがいい!」
「合点々々それ捕らえろ!」
「ソレ引っ担げ引っ担げ!」
香具師の面々声掛け合わせ、ムラムラと民弥へ押し逼った。
仰天したのは民弥である。こんな伏勢があろうとは、夢にも想像しなかった。
「これは大変なことになった。……もうこうなっては仕方がない。血を流すのは厭だけれど、切り散らさなければならないだろう」
そこで一躍右へ飛び、ヒューッと懐刀を打ち振った。「ワッ」という悲鳴! 倒れる音! 香具師の一人切られたらしい。