Clásicos japoneses con furigana
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たんどくこう
単独行
加藤 文太郎
Lee 単独行 (たんどくこう) de 加藤 文太郎 (かとうぶんたろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 112.799 caracteres · 222 pantallas
天気がいいので、この辺は靴の上まで潜る。三時頃から強い風が吹き下ろしだした。小雪渓は意外に長く、雪は頂上の小屋の上までもつづいてスキー登山の山として理想的だ。尾根はまっすぐに立って歩けぬほど風が強い。富山平原からネーベル・メーアが押寄せてきて、雲の海の上に立山の連峰がはっきり浮んでいる。白馬の頂きに立ったとき、初めての夏山入りの思い出(蓮華温泉からこの頂きに立ったとき、こんなすばらしい山が日本にもあるのかと驚き、劔を見て槍だと思った頃のこと)が浮んでくる。頸城の山もなかなか素敵だ。スキーはなくても下りは早い。スキーを置いたところから少し下ると猿倉の小屋が見つかった。神戸徒歩会の人がトリコニーの鋲靴を履いた案内を連れている。案内に白馬の頂きで黒姫山がわからなかったと言ったら、そんなことはない大雪渓の辺からズッと見えると行った。これではトリコニーが泣きはしないだろうか。そして湯を一杯貰うのさえ礼を言ったが、翌日白馬館で薪代を取られた。
四月二十九日 晴 猿倉八・〇〇 小日向頂上九・四〇 猿倉一〇・一〇―一一・〇〇 四谷一・三〇
天気がいいのでスキーを履いて小日向山に登ってみた。