Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(一)

佐々木 味津三

Lee 右門捕物帖(一) (うもんとりものちょう) de 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 220.431 caracteres · 428 pantallas

Aozora Bunko

小田切久之進とはやはり血縁の者で、彼女らの父親は小田切久之進の前身と同様、微禄なお鷹匠だったのですが、お鷹匠といえばご存じのとおり、鷹を使って、将軍家がお鷹野へおこしになられたみぎり鷹先を勤める役目ですから、慣らした鷹にとらせるための野鳥小鳥をおびき集めることが必要でした。そのために、すなわち小鳥たちをおびきよせるために、自然お鷹匠たちは小鳥の鳴き声をまねたいろいろの小笛をくふうするもので、ところが彼女らの父親が、その小笛について実に七年という長い年月の心血をそそいだ結果、希代の名品をくふうしたのです。

それまでは小鳥の種類によっていちいち擬音の小笛を取り替えねばならなかったのですが、新たにくふうされたその名品というのは、一本の竹を吹き方によっていろいろと鳴き分けられるという便利なもので、だが、奸黠な小田切久之進がことば巧みにその名笛を巻きあげて、まんまとそれを自分のくふうのごとくによそおいながら、将軍家に披露しましたものでしたから、松平伊豆守が右門に小田切久之進のその素姓を物語ったごとく、新規お旗本にお取り立てという古今未曾有の出世となったわけで、だからその功を盗まれた彼女らの父親が、悲憤のうちに悶死したのは当然なことにちがいなく、しかし、その臨終のときに父親は、まだいたいけな子娘だった彼女ら姉妹に