Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(三)

佐々木 味津三

Lee 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) de 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 241.558 caracteres · 480 pantallas

Aozora Bunko

、吐き出すようにいいました。

「うすみっともねえったらありゃしねえや。伝六あにいのおしゃべりと、あば敬だんなのあの根性は、刀鍛冶にでもかけてたたき直さなきゃ直らねえとみえるよ。けんかになっちゃなるめえと思ったからこそ、わざわざおもといじりまでもやって、あとからゆっくり行こうと遠慮していたのに、すき見するとはなんのざまでえ。ひとからかい、からかってやるから、ついてきな」

微笑しながら出ていくと、いたって静かにいったものです。

「これはこれは、おそろいでござりまするな。たいそうご熱心におのぞきのようでござりまするが、うちの庭に温泉でも吹き出しましたかな」

めんくらったのはあば敬とその一党でした。不意をうたれてまごまごしているのをしり目にかけながら、ゆるやかにあごをなでると、なんと思ったか聞こえよがしに伝六へ命じました。

「練塀小路から先にしようぜ。大急ぎにな、二丁だぜ」

ひらり乗るといっさん走り。――あとにつづいてあば敬とその一党も、逃がしてならじというように、三丁の駕籠をつらねながら、えいほうと韋駄天に追いかけました。

2

かくして、追いつ追われつしながら行くこと十町。