Clásicos japoneses con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Lee 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) de 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 241.558 caracteres · 480 pantallas
それから先はもうどっちへ行っても、捜してみても人にきいても見つからねえのでね、やれやれと思ってさっそくお知らせに飛んできたんですが、いずれにしても、こいつただごとじゃねえですぜ。駕籠はからっぽであっても、人足がついておったら、ぽつりぽつりとどこにいくつ置いてあってもいっこうに不思議はねえが、乗り手もかつぎ手もまるで人っけのねえ気味のわるいから駕籠ばかりがひょくりひょくりと、それもよく考えてみりゃお城のまわりなんだ。日本橋から土橋までぐるりと大きく回って、なぞなぞみてえに置いてあるんだからね。こいつあどうしたって穏やかじゃねえですよ」
「いかさまな。何かいわくのありそうな捨て駕籠のようだが、それにしても触れ込みよりゃちっと駕籠の数が少なかったな」
「へ……?」
「へじゃないよ。さっきのお話じゃ、江戸八百八町、のべたらにあるようなことをおっしゃったはずだが、たった七丁だね」
「ちぇッ。もうそれだ。だんなときちゃ、まるであっしを目のかたきにしているんだからね。なにもそういちいちと、つまらねえところで揚げ足を取らなくたってもいいでやしょう。物には景気というものがあるんだ。