Clásicos japoneses con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Lee 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) de 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 221.941 caracteres · 435 pantallas
――荻生徂徠がいったことには、品行方正な者が、あの客寄せの太鼓を聞くと、バカ来い、バカ来い、というふうに響くのだそうで、反対にいくらか方正でないほうの側の人が耳にすると、はよ来い、はよ来いと聞こえるから、むずむずしてきて、いたたまらなくなるのだそうですが、しかしあの乱ればちのさばき音というものは悪くない!
「あきれたやつじゃねえか。めんどうくさいから、おいていこうよ」
「でも、おこりますよ」
「身から出たさびだよ。いこうぜ、いこうぜ」
辰を促すと、もちろんまず娘手踊りのほうへはいるだろうと思われたのに、さっさとさるしばいのほうへ曲がっていったものでしたから、がらはちまちましているが、お公卿さまだとて年ごろの男です。のどかな顔に、意味深長な薄笑いをにったり浮かべると、陰にこもっていいました。
「おいら川越の山育ちなんだからな、猿公なんぞちっとも珍しくねえんだがな」
「控えろッ」
「えッ?」
「といったら腹もたつだろうが、町方を預かっている者は、一に目学問、二に耳学問、三に度胸、四に腕っ節というくれえのもんだ。娘手踊りなんぞはいつだっても見られるが、さるしばいをのがしゃ、またいつお目にかかれるかもわからんじゃねえか。