Clásicos japoneses con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Lee 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) de 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 221.941 caracteres · 435 pantallas
「千柿鍔に眼をつけたとあらば、じたばたすまい。いかにも古橋専介を討ったはこのおれじゃ。こざかしいあの隠密めが、いらぬ忠義だてしたため、あったら十七万石に傷がついたゆえ、討ったのじゃ。投げなわの小さなやつも、いらぬすけだちしたゆえ、一つ刀で手にかけたが、この夜ふけに起こして、どうしようというのじゃ」
「誉のあだ討ちさ! お気に召したか!」
「おもしろい! 権藤四郎五郎左衛門の三品流知らぬとはおもしろい! いかにも相手になろう! 来いッ」
パッとさがって、小わきざしに手をかけたを、名人右門は莞爾としながら余裕しゃくしゃく。
「せくな。せくな」
押えて先へたちながら、雪の表へいざない出すと、なおよく敵をも愛す、感激したいくらいな計らいでした。
「晴れの勝負に、そなたもその短いわきざしでは不自由でござろう。使い納めに、こちらをお持ちめされよ」
手にしていた千柿鍔の長刀を四郎五郎左衛門に投げて渡すと、
「さ! 伝六ッ。おまえはこれを使え!」
みずからの腰の細身の蝋色鞘を抜いて渡して、
「小梅さんは、こちらをお使いなさいまし」
短い腰の小刀をも、父のあだ討つ小梅に手渡しながら、本人はまったくの無腰。