Clásicos japoneses con furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Lee 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) de 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 138.733 caracteres · 274 pantallas
太「多助々々早く往ってこうよ」
と云われて多助も泣きながら、
多「はい/\」
と言って出掛けましたが、叔父の事も心にかゝりますから、心配しながら鎮守の森も、これが見納めか、清右衞門どんの家の棟もこれが見納めになる事かと見返りながら、泣く/\馬を引いて高平までまいり、銭を二分と一貫受取り、沼田原まで来ると、此の原中に物見の松という松の木があります、是は戦争の時に物見をした松だと申す事でございます。やがて多助は其の松の根方へ馬を繋ぎ、叺を卸して秣を宛がってどっさり喰わせ、虫の食わないように糸経を懸けまして、二分と一貫の銭を持って居りますゆえ、大概のものなら駈落をするのだから路銀に持って行きますが、多助は正直者ゆえ其の銭を馬の荷鞍へ結び付けまして、自分は懐にあるほまちの六百の銭を持って行きにかゝりましたが、日頃自分の引馴れている馬に名残を惜み、馬の前面を二度ばかり撫でて、
多「これ青よ、汝とは長い馴染であったなア、汝は大原村の九兵衞どんが南部の盛岡の市から買って来たのを、己の父様に買われて来たんで、其の時己も八歳であったが、鹽原の家へ養子に来る