Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lee 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 178.374 caracteres · 345 pantallas
「淡雪信女亡霊供養」
と、同じ手筆で、同じ筆格に認められてある。
この二つが供養塔の下に並んで、波に戯れているのは、謎とは思われない。何人か心あってしたこと、心なくてはできない手向け草、念が入り過ぎている。ことに人力ではなく、運命の悪戯というものがからまって、この波が今も二つをなぶるように、二つの魂がなぶられている。それをまた後の、いたずらの心から、さる人によって、この供養が営まれた。いずれをいずれにしても、倒逆の葛藤を免るることはできません。
だが、ここにこれがある以上――もはや、戯れの底も見えた、と兵馬は小躍りしつつ、汀の砂地を踏み締めて、人やあるとあたりを見渡すと、漁師の老人が一人、櫂を手にして、とぼとぼと歩んで来る、それをこの柱の下で待受けて問を発しました。
「その供養塔は誰が立てたのですか、何のために、何という人がこれを、いつの日ころにたてたものですかね」
「はい、それはなあ、ついこの間で、こちらから舟を乗り出して、この湖の真中のどこかで、情死を遂げた男と女がござりましてな、男の方は三十幾つかの年配、女子の方はまだ十七八でござんしょうかな、月夜の晩に、お月見だといって、浜屋の裏堀から舟を乗り出しましてな、この湖の中で、どんぶりと情死を遂げてしまいましたとかでござんす、舟だけが浮び流れ流れて、こっちの