Clásicos japoneses con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
Lee 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 368.567 caracteres · 720 pantallas
足は相当にかためられていることは争われない。
かりにこの辺に、数戸の漁師があって、それが朝がかりの仕事としては、念の入った身がまえである。
田山白雲は、海に酔うた眼を以て、暫くその二つの人影に、注意を払わずにはおられなくなりました。
やや暫く注視を怠らないでいるうちに、附いては離れ、或いは飛び違い、走せ戻り、時とすると、一町二町を一人が走り移って、また走り戻ることもある。そうして、両の手には、しかるべき得物を離すことをしない。
その体を見て白雲の興味が、いよいよ異常を加えるようになりました。
決闘だ――たしかに、そう断定を下すより持って行き場がない。
そうだ、あの二つの人影の間に、何か意趣を含むところのものがあって、相しめし合わせて、全く人目を避けたこの海岸に来て、生命を端的の輸贏にかけて、恩怨を決死の格闘に置くの約束が果されようとしているのだ。
それも、普通の田夫漁人の、なぐり合いではなく、相当の心得ある士分のやり口だと直覚しないわけにはゆきません。香取鹿島は名にし負う、武神の地――特にこの海岸を選んで、隔意なしの武道の角技――そうして、生も死も、芸術の上にかけて、残るところの恨みをとどめざる契約。