Clásicos japoneses con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠16
中里 介山
Lee 大菩薩峠16 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 268.946 caracteres · 520 pantallas
お代りといったところで、ちょっと大枚の三百両だ、そこいらにそうザラにはころがっていねえ、これはこそこそや巾着切りじゃあ間に合わねえ、相当の荒仕事をしなければならねえが、さてどうしたものだろう。
がんりきはこのことを考えて、美濃路をついに垂井の宿まで来てしまったのが、三日目のもう夕刻です。今晩中の約束だから、夜明けまでには何とかして、お蘭どのの鼻先へ突きつけて見せなければ、がんりきの男が廃る三百両の金。
関ヶ原あたりに転がっていまいものかと、あたり近所を物色しながら歩いて行くうちに、様子ありげな数人づれの旅の者と行違いになりました。行違いになったといったところが、向うから来たのと、こちらから行ったのと、袖摺り合ったというのではなく、先方は尋常に歩いているが、こっちは天然自然に足が早いものだから、追い抜いてしまって、その途端に見返ると、がんりきの頭へピンと来たものがあります。
この一行の旅人は、普通の旅人ではない。見たところ、村の庄屋どんが、小前の者でもつれて旅をしているように見えるが、それにしては、万事ががっちりし過ぎている。この中の主人公というものが、田舎の旦那らしい風はしているが、どうして――