Clásicos japoneses con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠19
中里 介山
Lee 大菩薩峠19 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 319.771 caracteres · 617 pantallas
平田住職は非常に親切に道庵に応対をする。道庵もまた、なんでもかでも聞いて置きたい方だから、神妙に傾聴している。
小高い山の、赤土に長い赤松が生えて、青い空から晴れた軽い嵐がその梢に送られる。松の間から見る琵琶湖の景色のなごやかさ、湖上湖辺に騒ぎがあるなどとは夢にも思われない。かくて長安寺の裏山で、この変体な寒山と拾得とが、貧乏物語をはじめました。
三十八
諦善師が、道庵先生に語るところの因縁物語は、次の如きものでありました――
安然大師、現世では左様に古今独歩の大学者であったけれども、その前世は甚だ薄徳なる一個の六部でありました。そうして、人から受くることばかりで、与えるということを更にしなかった。その報いによって、学徳は左様に高かったけれども、財縁というものが甚だ薄く、修行時代には赤貧洗うが如く、朝夕の煙もたえがちで、ほとんど餓死に迫ってしまった。そこで、安然法師は歎息し、程近き「投げ足の弁天」へ参籠して泣訴することには、
「愚僧は貧困骨に徹して、もはや餓死になんなんとしている、わしは若いですから餓死するとも我慢は致しますが、老いたる母が不憫でなりませぬ、何とかよい工夫はないものでございましょうか」