Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

ja-reading.com

Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

いえ

家

島崎 藤村

Lee 家 (いえ) de 島崎 藤村 (しまざきとうそん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 141.411 caracteres · 285 pantallas

Aozora Bunko

「これが今度お出来なすった赤さん?」と豊世が言った。「先には女の御児さんばかりでしたが、今度は又、男の御児さんばかし……でも、叔母さんはこんなにお出来なさるから宜う御座んすわ」

「幾ちゃん」とお雪は顧みて呼んだ。

お幾はお雪が末の妹で、お延と同じ学校に入っていた。丁度、寄宿舎から遊びに来た日で、客の為に茶を入れて出した。

「先によくお目に掛った方は?」

「愛ちゃんですか。あの人は卒業して国へ帰りました。今に、お嫁さんに成る位です」

「そうですかねえ。お俊ちゃんなぞが最早立派なお嫁さんですものねえ」

しばらく静かな山の中に居て単調な生活に飽いて来た豊世には、見るもの聞くものが新しかった。正太も既に一戸を構えた。川を隔てて、三吉とはさ程遠くないところに住んでいた。豊世は多くの希望を抱いて、姑の傍を離れて来たのである。

その日、豊世はあまり長くも話さなかった。塩瀬の大将の細君という人にも逢って来たことや、森彦叔父の旅舎へも顔を出したことなぞを言った。これから一寸買物して帰って、早く自分の思うように新しい家を整えたいとも言った。

「叔母さん、どんなに私は是方へ参るのが楽みだか知れませんでしたよ。