Clásicos japoneses con furigana
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いえ
家
島崎 藤村
Lee 家 (いえ) de 島崎 藤村 (しまざきとうそん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 141.411 caracteres · 285 pantallas
正太さんを見る度に、私はよくそう思い思いします――」
「彼の阿爺が宗七だ――彼は宗七第二世だ」
兄弟は笑出した。
「それはそうと、俺の方でも呼び寄せて、彼によく言って置く。細君を心配させるようなことじゃ不可からネ。お前からも何とか言って遣ってくれ」と森彦が言った。
「去年の夏以来、私は意見をする権利が無いとつくづく思って来ました」と三吉は意味の通じないようなことを言って、笑って、「とにかく、謹み給え位のことは言って置きましょう」
遠く満洲の方へ行った実の噂、お俊の縁談などをして、弟は帰った。
正太は兜町の方に居た。塩瀬の店では、皆な一日の仕事に倦んだ頃であった。テエブルの周囲に腰掛けるやら、金庫の前に集るやらして、芝居見物の話、引幕の相談なぞに疲労を忘れていた。煙草のけぶりは白い渦を巻いて、奥の方まで入って行った。
土蔵の前には明るい部屋が有った。正太は前に机を控えて、幹部の人達と茶を喫んでいた。小僧が郵便を持って来た。正太宛だ。三吉から出した手紙だ。家の方へ送らずに、店に宛てて寄すとは。不思議に思いながら、開けて見ると、内には手紙も無くて、水天宮の護符が一枚入れてあった。