Clásicos japoneses con furigana
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ならしげざっぴつ
小出楢重随筆集
小出 楢重
Lee 小出楢重随筆集 (ならしげざっぴつ) de 小出 楢重 (こいでならしげ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 334.351 caracteres · 657 pantallas
この手紙も、日本へは四十日余りせんと届かんかと思うと、心細いね。
此の間から印度洋のタイクツをまぎらすために、色々な余興が多かった、演芸会があったその時には一寸赤いたすきがけで俺は皿まわしをやってやったよ。
今、船の走っている紅海辺は、日本の時計の時間よりも、六時間遅れている、西へ行くごとに時間が遅れてくる。時計は日に十分、十五分位ずつ遅らして行く、だから今この手紙をかいているのが、夜の八時三十分であるが、日本はもう夜の丑みつ頃で、二時か三時かで重子も泰公もお梅も、だれもかれもが皆ねている時分だ、と思うと、少しおかしな気がする。又便りする。
皆たっしゃである様に。僕は、非常に気をつけているから大丈夫である。
九月八日
Colombo を出てから、実に十幾日目だ。夜になったり昼になったりしているが、相変らずの海だ。やっとの事でアデンを遙かに見て、紅海に入った。あさっての朝にはポートセッドに着く事になっている。
Colombo を出てから、ムンスーンに出合って海はカナリにシケた。食堂がヒッソリした。大分、酔うた連中が多かった。僕も人のゲロ吐くのを見て、一寸気もち悪い時もあったが、然し、一度も食堂はかかさず、だんだんめしがうまくなって行ったので、大に悦んでいる。