Clásicos japoneses con furigana
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しょうせつ えんちょう
小説 圓朝
正岡 容
Lee 小説 圓朝 (しょうせつ えんちょう) de 正岡 容 (まさおかいるる) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 163.270 caracteres · 325 pantallas
しかもこの二席ある故にかりにも「牡丹燈籠に次いで」云々といわるるものあることをもまた思い知った。宜なる哉、近年の圓右(二代目)にしても、下って先代圓歌(初代)にしても決してこの二席以外のところは喋らなかったことによっても分ろう。
まず傑れたる二席についてのみ、最初に語ろう。下総国大貫村にお里という美しい娘があり、それを名主の息子が見染めて嫁に迎えることとなる。名主は仕度金五十両を与えるのでお里は母と江戸へ上って芝日蔭町の江島屋という古着屋で(婚礼の日が迫っているので仕立てていては到底間に合わなかった)「赤地に松竹梅の縫のある振袖、白の掛帯から、平常のちょくちょく着まで」四十二両という買物をしてかえる。ところがこの婚礼衣裳が糊で貼り付けたまやかしものだったので、馬へ乗って先方へ輿入れの途中、大雨に濡れた。ために満座の中で「帯際から下がずたずたに切れ」た。「湯巻を新しく買うのを忘れたとみえ、十四、五の折、一度か二度締めた縮緬の土器色になった短い湯巻が顕われ」た。面目玉を潰した名主は五十両の仕度金をやったにお前たちは五両か十両のものを買ってきたのだろうとカンカンになってお里母子を村内から追放する。