Clásicos japoneses con furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Lee 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) de 小酒井 不木 (こざかいふぼく) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 152.885 caracteres · 308 pantallas
ゲルセミウムという植物の根にある一種のアルカロイドで、アルコールによく溶けます。ストリヒニンと同じく、非常に苦い味を持っていまして、薬剤としては神経痛などに用いられますが、それよりもこの毒は一種の不思議な作用を持っているのです」
「不思議な作用とは?」
「僕は自分で経験したことはないですが、アメリカに、有名なワルトン・ドワイト事件というのがあって、その事件の中心となったのがこのゲルセミウムです。
ドワイトという男が、自分の生命保険金を詐取する目的で、この毒をのみ、死んだように見せかけて、医師をあざむき、死亡診断書をとって保険金を貰い、自分は後に生きかえって、その金で栄華な暮らしをしたということです。それはアメリカの南北戦争がすんで間もない時のことですが、犯罪史上ではかなりに有名な事件です」
「すると、そのゲルセミウムは人間を仮死の状態に陥らしめるのだね?」
「そうです。知覚神経にも運動神経にも強く作用しますから、これを飲みすぎれば死んでしまいますが、適当の分量をのめば、一見死んだように思われて、その実、後に生きかえることができるのです」
「ふむ」
と小田刑事は考えこみました。