Clásicos japoneses con furigana
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ぎゅうじん
山月記・李陵 他九篇
Lee 山月記・李陵 他九篇 (ぎゅうじん) de Nakajima Atsushi (中島 敦) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 41.608 caracteres · 84 pantallas
内地へ帰ってからも、私はこの瑠璃と金色の夢のような眺めのことを誰にも話さない。私が熱心を以て詳しく話せば話すほど、恐らく私は「百万のマルコ」と嗤われた昔の東邦旅行者の口惜しさを味わわねばならぬだろうし、また、自分の言葉の描写力が実際の美の十分の一をも伝え得ないことが自ら腹立たしく思われるであろうからでもある。
ヘルメット帽は、委任統治領では官吏だけのかぶるものになっているらしい。不思議に会社関係の人はこれを用いないようである。
ところで、私は、余り上等でないパナマ帽をかぶって群島中を歩いた。道で出会う島民は誰一人頭を下げない。私を案内してくれる役所の人がヘルメットをかぶって道を行くと、島民どもは鞠躬如として道を譲り、恭しく頭を下げる。夏島でも秋島でも水曜島でもポナペでも、何処ででもみんなそうであった。
ジャボールを立つ前の日、M技師と私は、土産物の島民の編物を漁るために、低い島民の家々を――もっと正確にいえば、家々の縁の下を覗き歩いた。前にちょっと言ったが、ヤルートでは、家々の縁の下に筵を敷いて女どもがごろごろしており、そういう連中が多く蛸樹の葉の繊維で編物をやっているのである。