Clásicos japoneses con furigana
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こうだあやさんとしんせんどう
幸田文さんと神仙道
中谷 宇吉郎
Lee 幸田文さんと神仙道 (こうだあやさんとしんせんどう) de 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 1105 caracteres · 3 pantallas
文さんが文章を書くなどということは、夢にも考えていなかったので、露伴先生のこととして、何気なく読んでいた。しかしこの場面へ来たときには、思わずぞうっとした。そして露伴先生の神仙道は、文さんに引きつがれている、と感じた。
非常に驚いたので、あの小冊子の書評を、読売新聞だったかに書いたが、その題を「露伴の娘」とした。あとから聞いた話では、文さんは、露伴の娘といわれることを、非常に嫌っているそうである。しかしそれはいくら嫌いでも、仕方がない。今頃、神仙道の心を残存している人は、ほとんどいないであろう。文さんは、露伴の娘以外の何者でもない。
文さんの文章を評するのに、いろいろな表現が為されている。格調が高いとか、折り目正しいとか、漢文のもつ簡潔美があるとか、いろいろにいわれているが、それ等は、神仙道のもつ厳しい自己完成の面である。
それからよく鏡花に通ずるところがあるともいわれる。或いは予知とか潜在意識とかいう微妙な世界につらなっている、という批評もきく。これ等は明らかにいわゆる東洋の神秘性に通ずるものである。この神秘性は、古代東洋の心であって、神仙道によって培われたもの、というよりも、神仙道が其処から生まれてきたものであろう。