Clásicos japoneses con furigana
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ふくしゅう
復讐
夢野 久作
Lee 復讐 (ふくしゅう) de 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 23.695 caracteres · 46 pantallas
がっていた甥にまで見棄てられて、赤ん坊の品夫と、お磯婆さんの三人切りになったので、多少自棄気味もあったのでしょう。それから後暫くの間、殺生は無論の事、本職の獣医の方も放ったらかしにして、毎日のようにK市の遊廓に入り浸ったものだそうで、お磯婆さんや、養父の玄洋が泣いて諫めても、頑として聴き入れなかったという事です」
「……いかにも……。そんな性格の人は気の狭いものですからね。ほかに仕様がなかったのでしょう」
「ところがです……ところが、その三月の何日とかは、ちょうど今日のような大雪が降った揚句だったそうですが、その夕方の事、真赤に酔っ払った源次郎氏が雪だらけの姿で、久し振りに自分の家に帰って来ると、茶漬を二三杯掻き込んだまま、お磯が敷いた寝床にもぐり込んでグーグーと眠ってしまったそうです」
「話も何もせずにですか」
「無論、寝るが寝るまで一言も口を利かなかったそうです。これはいつもの事だったそうで……ですからお磯婆さんも別に怪しまなかったばかりでなく、久し振りに枕を高くして品夫と添寝をしたのだそうですが、あくる朝眼を醒ましてみると源次郎氏の姿が見えない。蒲団は藻抜けの空になっているし、台所の戸口が一パイに開け放されて月あかりが映しているので、どこに行ったのか知らんと家の内外を見まわったが、出て行ったあとで又、雪が