Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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かいじんにじゅうめんそう

怪人二十面相/少年探偵団

江戸川 乱歩

Lee 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 212.130 caracteres · 422 pantallas

Aozora Bunko

辻野氏の右手は、洋服のポケットに入れられたまま、一度もそこから出ないではありませんか。いったいポケットの中で何をにぎっているのでしょう。

「ハハハ……、きみは少し興奮しすぎているようですね。ぼくには、こんなことは、いっこうにめずらしくもありませんよ。だが、二十面相君、きみには少しお気のどくですね。ぼくが帰ってきたので、せっかくのきみの大計画もむだになってしまったのだから。ぼくが帰ってきたからには、博物館の美術品には一指もそめさせませんよ。また、伊豆の日下部家の宝物も、きみの所有品にはしておきませんよ。いいですか、これだけははっきり約束しておきます。」

そんなふうにいうものの、明智もなかなか楽しそうでした。深くすいこんだ、たばこの煙を、フーッと相手の面前に吹きつけて、にこにこ笑っています。

「それじゃ、ぼくも約束しましょう。」

二十面相も負けてはいませんでした。

「博物館の所蔵品は、予告の日には、かならずうばいとってお目にかけます。それから、日下部家の宝物……、ハハハ……、あれが返せるものですか。なぜって、明智君、あの事件では、きみも共犯者だったじゃありませんか。