Clásicos japoneses con furigana
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あいのごとく
愛のごとく
山川 方夫
Lee 愛のごとく (あいのごとく) de 山川 方夫 (やまかわまさお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 103.908 caracteres · 210 pantallas
海に近い商社に行き用をすませ、彼は市電で横浜駅に向った。階段を降りて行くと、白服のボーイがクリーナーで黒い絨毯をこすっていた。信二は奥のステージに登って行った。
「めずらしいね」編曲を考えていたのらしい荻村が振りかえった。「どういう風の吹きまわしだ」
「みんな、まだなんですか?」と彼はいった。
「うん、兄貴もまだなようだな、でも二三人は来てるだろう」
「ふうん、もうドラムが置いてあるね」
彼は寄って行った。「なんだい、ネジがゆるんでらあ、これじゃ音が甘いよ」
「新米でね」と荻村はいった。「メンバーはほとんど新米でね、苦労するよ」
もとのメンバーで残っているのは、兄とクラリネットの中溝だけになってしまったことは兄もいった。「たいへんですね」と彼はいった。
「ダーチーがいてくれりゃ、締まっていたのになあ」荻村は兄と同じことをいった。
「そうですかね」
信二は、彼らにとってのダーチーには興味が湧かなかった。彼はいった。「たたいてみようかなあ、久しぶりに。いいですか?」
不透明な飴いろの革の感触が、彼を刺戟していた。
「いいだろう、かまやしない」
「ダム・ビート!」と彼は叫んだ。