Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
あるしょうじょのしまで
或る少女の死まで 他二篇
室生 犀星
Lee 或る少女の死まで 他二篇 (あるしょうじょのしまで) de 室生 犀星 (むろうさいせい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 113.554 caracteres · 228 pantallas
本当にいわないで下さい。あたしかえって叱られるから。」
「じゃやっぱり嫁きたいんだろう。」
私は妬ましいような、腹立たしく性短にこういうと、姉さんはいやな顔をした。
「あなたまでいじめるのね。あたし、ゆきたくないってあんなに言っているじゃないの。」
「だっていやじゃないんでしょう。」と、斬り込むと、
「しかたがないわ。みな運命だわ。」
私は黙った。いやだけれど行くという、はっきりしない姉の心をどうすることもできなかった。
「じゃゆくのね。」
「たいがいね。」
私は寺の廊下屋根越しにお神明さんの欅の森を眺めていた。姉が行ってしまっては、友だちのない私はどんなに話対手に不自由するのみではなく、どんなにがっかりして毎日鬱ぎ込んだ淋しい日を送らなければならないだろう。姉は私にとって母であり父でもあった。私の魂をなぐさめてくれる一人の肉身でもあったのだ。
私はそっと姉の横顔をみた。ほつれ毛のなびいた白い頸――私が七つのころから毎日実の弟のように愛してくれたんだ。
「でもね。ときどきあなたには会いにきてよ。」
「僕の方からだといけないかしら。」
「来たっていいわ。会えればいいでしょう。