Clásicos japoneses con furigana
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あるしょうじょのしまで
或る少女の死まで 他二篇
室生 犀星
Lee 或る少女の死まで 他二篇 (あるしょうじょのしまで) de 室生 犀星 (むろうさいせい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 113.554 caracteres · 228 pantallas
「そうです。」
「君は撲った覚えがあるかどうか。」
私はこの問題を永く考えたので、いっそ自分の責任にした方がいいと思っていた。Hも逃げて行ったし、大学生もいなかったから、結局Oか私かだ、Oは脚気で足が立たなかった。それが杖をふりあげたと言っても、私が一番健康でその加害者らしい可能性をもっていたわけだ。
「僕がやったかもしれません。しかし酔っていてしっかり覚えていません。しかしOは足がわるかったから、Oでないことは実際です。」
部長はじっと私の顔を見つめた。そして微笑した。
「Oも自分でやったといっているし、君もやったというが、君らは友人同士だからどちらでもいいらしいが……」とまた微笑した。
「ともかく酒はあまりやらない方がいいね。被害者は全治二週間の傷を負っている。で示談にする気があるかね。」
「私も示談にしたいと思っているんです。」
「では告訴は三日間の期限があるから、それで先方と示談したまえ。それからこんどの事件以後は許さないから、そう思いたまえ。」
部長は柔和な、重い調子でいって書類を二つに折った。
「承知しました。」
「どうも酒はいけないね。ことに画かきだのって連中は、酒くせがよくないね。