Clásicos japoneses con furigana
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あるしょうじょのしまで
或る少女の死まで 他二篇
室生 犀星
Lee 或る少女の死まで 他二篇 (あるしょうじょのしまで) de 室生 犀星 (むろうさいせい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 113.554 caracteres · 228 pantallas
」と言って印の沢山押してある書類をしらべた。
「著述業というのはいくら位収入があるものかね。」と、バスで言った。
「書かなければ一文もありません。」
私は冷やかに答えた。
「ではどうして生活をする――収入が無くては生活が出来ないではないか。」
私はできるだけ落ちついた。
「著述家は財産をもっています。で、しょっちゅう書かなくとも平常から余裕をつけてあるから書かなくとも平気です。」
私はある苦笑を感じながら言った。
「そうか。ではそれでいいとして――この度の事件は示談にしたそうだが本当かね。」
「そうです。」
「で、このつぎにこんな事件が起ると容赦なく告発するからそう思いたまえ。」
「承知しました。」
検事は間もなく帰ってよろしいと言ったので、私は外へ出て行った。
ぶしつけな、機械を取扱うような固い検事の物の言いかたも不快であった。――私の心は汚され通しのような、汚濁されたまま喘いでいた。
宿へかえると疲れていた。
小さい庭の雑草を見るともなく眺めていると、そこへ、ふじ子さんが庭づたいにやって来て、
「先刻、お客様がいらしってよ。」
「どんな人でしたか。」
「髪の長いひとよ。