Clásicos japoneses con furigana
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あるれんあいしょうせつ
或恋愛小説
Lee 或恋愛小説 (あるれんあいしょうせつ) de Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 4756 caracteres · 10 pantallas
が、ちょうど妊娠しているために、それを断行する勇気がありません。そこで達雄に愛されていることをすっかり夫に打ち明けるのです。もっとも夫を苦しめないように、彼女も達雄を愛していることだけは告白せずにしまうのですが。
主筆 それから決闘にでもなるのですか?
保吉 いや、ただ夫は達雄の来た時に冷かに訪問を謝絶するのです。達雄は黙然と唇を噛んだまま、ピアノばかり見つめている。妙子は戸の外に佇んだなりじっと忍び泣きをこらえている。――その後二月とたたないうちに、突然官命を受けた夫は支那の漢口の領事館へ赴任することになるのです。
主筆 妙子も一しょに行くのですか?
保吉 勿論一しょに行くのです。しかし妙子は立つ前に達雄へ手紙をやるのです。「あなたの心には同情する。が、わたしにはどうすることも出来ない。お互に運命だとあきらめましょう。」――大体そう云う意味ですがね。それ以来妙子は今日までずっと達雄に会わないのです。
主筆 じゃ小説はそれぎりですね。
保吉 いや、もう少し残っているのです。妙子は漢口へ行った後も、時々達雄を思い出すのですね。のみならずしまいには夫よりも実は達雄を愛していたと考えるようになるのですね。