Clásicos japoneses con furigana
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てじな
手品
佐左木 俊郎
Lee 手品 (てじな) de 佐左木 俊郎 (ささきとしろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 3934 caracteres · 8 pantallas
歳祝いをする家でも生活が裕なだけに、膳部を賑やかにして、村人達が七福神とか、春駒とか、高砂とかと、趣向を凝らして、チャセゴに来てくれるのを待っているのである。
一
子供達が飛び出して行ってしまうと、薄暗い電燈の下は、急にひっそりして来た。
「チャセゴの餓鬼どもが来んべから、早くはあ寝るべかな。」
妻のおきんは榾火を突つきながら言った。
「馬鹿なっ! そんなことは出来るもんでねえ。我家の餓鬼どもだって行ってるんじゃねえか。」
万は口を尖げるようにして焼け焦げだらけの炉縁へ、煙管を叩きつけるようにしていった。
瞬間、急に戸外が騒々しくなってきて、無数の小さな地響きが戸口を目掛けて雑踏して来た。万夫婦は、思わず戸口の方へ眼をやった。戸口では急に縺れ合いが始まり、板戸がコトリと鳴って月の出前の薄暗を五、六寸ばかり展げられた。
「アキの方からチャセゴに参った。」
引き明けた戸口から、石でも投げ付けるように、小さな声が一斉に叫び立てた。万夫婦は吃驚して声も出なかった。子供達の叫び声は続いた。
「アキの方からチャセゴに参った。」
「何を持って参った?」
「銭と金とザクザク持って参った。