Clásicos japoneses con furigana
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たんていやわ
探偵夜話
岡本 綺堂
Lee 探偵夜話 (たんていやわ) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 140.363 caracteres · 277 pantallas
そこにいわゆる「山の秘密」が含まれているのでしょう。ここにこうして幾日も逗留しているあいだには、自然にその秘密の扉をひらく鍵を握ることが出来るかも知れない。そう思って、わたくしはやはり黙って聞いていました。
家へ帰ったのは、もう十一時に近い頃で、三津子さんはすぐにまた午の御飯の支度にかかりました。その間に、わたくしは東京の家やお友達にあてた手紙を書き始めました。あしたの午後には六助じいやが村へゆくといいますから、それに頼んで郵便局へとどけて貰おうと思っていました。お午ごろになっても、関井さんはまだ帰って来ないので、わたくしは三津子さんと二人で御飯を済ませました。
手紙をみんな書いてしまったのは午後一時頃で、さすがに日の中はかなりに暑くなりました。わたくしはその手紙を持って、六助じいやの小屋へ出てゆきますと、小屋の中にはじいやのほかにもう一人の姿が見えました。この小屋は母屋から相当の距離を取って、背中あわせに建てられたもので、家のまわりにはやはり大きい桐の木が五、六本、あたかも日かげを作るように掩っていました。入口は三坪ばかりの土間になっていて、その正面に四畳半ぐらいの一間が見えました。