Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

ja-reading.com

Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

たんていしょうせつのしょうたい

探偵小説の正体

夢野 久作

Lee 探偵小説の正体 (たんていしょうせつのしょうたい) de 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 3807 caracteres · 8 pantallas

Aozora Bunko

その中から探偵小説らしい奴を一匹引っぱり出そうとすると、ちょっと見たところ全然別物に見えるほかの化物連中が、その探偵小説の胴体に、背中や尻ペタ同志で、シャム兄弟のように繋がり合って、ギャギャ悲鳴を揚げながら絡み合って出て来るから、ビックリさせられてしまう。

探偵小説の横腹から足だけを二本ニューと出してバタバタやっている冒険小説。探偵小説のお尻の穴から片手を突出してオイデオイデをしている変態心理。肩の横っちょに頭を並べている怪奇小説。お尻だけ共通し合っているユーモア小説。瘤になって額にカジリ付いているナンセンス小説。探偵小説の身体の隅々に、毛のように叢生しているエロ、グロ小説といったようなアンバイで、結局、探偵小説と名付くる動物は、メスで解剖出来ない、超科学的なものになってしまう。

或る人は探偵小説の魅力を、謎々の魅力と同一のものだという。

それはそうかも知れない。

探偵小説は十八世紀の末葉、仏蘭西は巴里に居住する有閑婦人が、当時の社交界に横行するスパイ連中の秘密戦術に興味を駆られて、閑潰しに創作し初めたものに萌芽しているという。だから出来るだけ筋を入組ませて、出来るだけ読者の閑暇を潰せるように競争して書いたのが初まりだという説明を聞くと、成る程、そんなものかと思えない事もない。