Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

ja-reading.com

Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

はせくらじけん

支倉事件

甲賀 三郎

Lee 支倉事件 (はせくらじけん) de 甲賀 三郎 (こうがさぶろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 204.697 caracteres · 406 pantallas

Aozora Bunko

「支倉」

署長は優しく呼びかけた。

「お前は日頃尊敬している神戸牧師に面会する事が出来て嬉しいであろう。何なりとも心置きなく話すが好い」

署長の言葉と共に、神戸牧師は少し椅子を乗り出して、きっと支倉を見やった。

この時の事を神戸牧師は回想してこう書いている。

「小さい署長の部屋の中央に二脚の安楽椅子があった。庄司氏は其一つを、予は他の一つを占領していた。予の隣座に偶証人として来ていたウイリヤムソンと云う宣教師が坐っていた。机を隔てゝ支倉の細君静子も居た。やがて一人の刑事が室を出たり這入ったりした。其数分後に喜平は背後に打縄をつけられたまゝで、室内に這入って来た。無論二人の刑事は彼の背後に付添うていた。喜平が一脚の椅子に腰を下ろすと、庄司氏は我らを引合せて其多年の知友に面会さす好意を示した。予は第一に彼に云い聞かせたのである」

神戸牧師はきっと支倉の顔に眼を注ぎながら諄々として説いた。

「君は今朝来僕に合す顔がないと心配しているそうだが、決してそんなことはない。聞けば君は愈※(二の字点、1-2-22)従来の罪状を一切告白したそうだが、それは大変に好かった。