Clásicos japoneses con furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lee 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 200.903 caracteres · 400 pantallas
「天下人のお大気としては、まさにそうあるべきでしょうが、近頃、心痛に堪えないものを見ておりますゆえ、にわかに御同意はできません」
「何を見てか?」
「異教の蔓延です」
「ばてれんの問題か。宗室、お汝も寺にたのまれたの」
「ちと、お蔑みが過ぎましょう。大徳寺なども、こちらのほうがよいお客様ですよ。真実、国を憂いてのことでございます」
宗室は真面目に、国政上の進言を呈した。――きょう連れの宗湛と本能寺へ来る折、空濠に落ちた子どもを見かけた事実を例にあげた。それに対する三名のばてれんの行動が、いかに殉教的で、庶民を感動させなければ措かないものだったかを、まず話して、
「ここわずか十年ともいわぬうちに、大村、長崎はもとより九州、四国の辺土、また大坂、京都、堺などにかけても、先祖からの仏壇を捨てて、耶蘇教に帰依する者がどれほどあるか底知れませぬ。右府様にはただ今、何を日本へ舶載しようと、噛んで吐き出せばよいと仰っしゃいましたが、宗門の儀だけは、さようにも参りますまい。噛めば噛むほど、魂までが、異教の風に化して、磔になろうと、首を打たれようと、異教を改めることは致しませぬでな」