Clásicos japoneses con furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lee 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 187.757 caracteres · 375 pantallas
――彼は柴田と同敵でありしか共、昔よりの誼み深かりけり、内々、秀吉に心を通じければなり
「豊鑑」の著者が、その点、一言でこの問題を尽しているのは、世の虚相に迷わされない評といえる。
利家の一女は、秀吉の養女になっているとか、利家夫妻の仲人は、秀吉であるとか、内輪事はまず措いても、いわゆる男子と男子の刎頸のちぎりにおいて――彼と彼とは、一朝一夕の交友ではない。
おたがい、若い頃の、破れ垣、夕顔棚の貧乏暮しのときから、褌一ツで、肝胆のかたらいもし、出ては、莫迦もしあい、ときには喧嘩もし、
(貴様の、いいところには、ずいぶん惚れるが、阿呆なところには、つきあわんぞ)
一方がいえば、一方も、
(おぬしの短所は、あいそがつきる。が、俺にとっては、手本になる。そのため、つきおうてくれるのだ。俺に、阿呆なところがあれば、おぬしの、よい手鑑、良友と思うて粗末にすまいぞ)
いわば、こんな風に、底の底まで知りあって来た仲である。――当時すでに上将として臨んでいた柴田勝家と、こうして今日に会した二人の仲とは、だいぶわけが違う。――仲の味がちがう。
それを、勝家ほどな老将が、利家の領国が、自己の完全勢力圏にあるというだけを利して、この大決戦に当るに、前田父子の兵力を加算してかかったばかりか、賤ヶ嶽方面にこれを配置したなどは、すでに