Clásicos japoneses con furigana
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しんぱん ほうろうき
新版 放浪記
林 芙美子
Lee 新版 放浪記 (しんぱん ほうろうき) de 林 芙美子 (はやしふみこ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 247.330 caracteres · 497 pantallas
罌粟は風に狂う
乾草の柩のなかに腹這う哀愁
頤の下に笑いを締め出して
じいと息を殺してみるのが人生
山の彼方には雲ばかり
気の毒なやせ馬の雲に乗って
幸福なんか来ると思うのがまちがい
地獄におちよ生きながら
地獄におちて這いまわる
罌粟の範囲で散りかかる
強迫善意のごうもん台
運命のなかでの交渉
刺だらけの青春
男が悪いのではない
みんな女が不器用だからだ
やたらに自由なぞあるものか
勝手にいじめぬく好奇心の勧工場
安物の手本ばかりが並んでいる
夜が更けて来るにつれて風もしずかになり、あたり一面平野の如し。童話のなかの和製ハンネレが少しも動いてこない。第一、私はハンネレのような淋しい少女はきらい。それでも和製ハンネレを書かないことには、本屋さんはみとめてくれないのだ。一枚三十銭の原稿料とはいい気なものだ。十枚書いてまず三円。十日は満足に食べられます。
えらい童話作家になろうとは思わぬ。死ぬまで詩を書いてのたれ死にするのが関の山。おかあさんごめんなさい。芙美子さんはこれきりなのよ。これきりで死んでしまうのよ。誰が悪いのでもない。なまける心はさらさらないのだけれど、どうにも一人だちの出来ぬ生れあわせです。