Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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とりをとるやなぎ

新編 風の又三郎

宮沢 賢治

Lee 新編 風の又三郎 (とりをとるやなぎ) de Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 23.750 caracteres · 49 pantallas

Aozora Bunko

て、何かいろいろ云っていた。

あるときは生徒が十人ほどやって来てがやがや斯う云った。

「ずいぶん大きくなったなあ、何貫ぐらいあるだろう。」

「さあ先生なら一目見て、何百目まで云うんだが、おれたちじゃちょっとわからない。」

「比重がわからないからなあ。」

「比重はわかるさ比重なら、大抵水と同じだろう。」

「どうしてそれがわかるんだい。」

「だって大抵そうだろう。もしもこいつを水に入れたら、きっと沈みも浮びもしない。」

「いいやたしかに沈まない、きっと浮ぶにきまってる。」

「それは脂肪のためだろう、けれど豚にも骨はある。それから肉もあるんだから、たぶん比重は一ぐらいだ。」

「比重をそんなら一として、こいつは何斗あるだろう。」

「五斗五升はあるだろう。」

「いいや五斗五升などじゃない。少く見ても八斗ある。」

「八斗なんかじゃきかないよ。たしかに九斗はあるだろう。」

「まあ、七斗としよう。七斗なら水一斗が五貫だから、こいつは丁度三十五貫。」

「三十五貫はあるな。」

こんなはなしを聞きながら、どんなに豚は泣いたろう。なんでもこれはあんまりひどい。ひとのからだを枡ではかる。七斗だの八斗だのという。