Clásicos japoneses con furigana
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さるかにかっせん
日本の神話と十大昔話
楠山 正雄
Lee 日本の神話と十大昔話 (さるかにかっせん) de 楠山 正雄 (くすやままさお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 36.605 caracteres · 76 pantallas
」
と言いながら、いちばん青い硬いのをもいで、あおむいて待っているかにの頭をめがけて力いっぱい投げつけますと、かには、「あっ。」と言ったなり、ひどく甲羅をうたれて、目をまわして、死んでしまいました。猿は、「ざまをみろ。」と言いながら、こんどこそあまい柿を一人じめにして、おなかのやぶれるほどたくさん食べて、その上両手にかかえきれないほど持って、あとをも見ずにどんどん逃げて行ってしまいました。
猿が行ってしまったあとへ、そのときちょうど裏の小川へ友だちと遊びに行っていた子がにが帰って来ました。見ると柿の木の下に親がにが甲羅をくだかれて死んでいます。子がにはびっくりしておいおい泣き出しました。泣きながら、「いったいだれがこんなひどいことをしたのだろう。」と思ってよく見ますと、さっきまであれほどみごとになっていた柿がきれいになくなって、青い青いしぶ柿ばかりが残っていました。
「じゃあ、猿のやつが殺して、柿を取っていったのだな。」
とかにはくやしがって、またおいおい泣き出しました。
するとそこへ栗がぽんとはねて来て、
「かにさん、かにさん、なぜ泣くの。」
と聞きました。