Clásicos japoneses con furigana
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たわらとうだ
日本の英雄伝説
楠山 正雄
Lee 日本の英雄伝説 (たわらとうだ) de 楠山 正雄 (くすやままさお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 40.666 caracteres · 84 pantallas
ですから為朝の射る矢は、並みの人の矢がやっと一町か二町走るところを五町も六町の先まで飛んで行き、ただ一矢で敵の三人や四人手負わせないことはないくらいでした。
こんなふうですから、子供の時から強くって、けんかをしても、ほかの兄弟たちはみんな負かされてしまいました。兄弟たちは為朝が半分はこわいし、半分はにくらしがって、何かにつけてはおとうさんの為義の所へ行っては、八郎がいけない、いけないというものですから、為義もうるさがって、度々為朝をしかりました。いくらしかられても為朝は平気で、あいかわらず、いたずらばかりするものですから、為義も困りきって、ある時、
「お前のような乱暴者を都へ置くと、今にどんなことをしでかすかわからない。今日からどこへでも好きな所へ行ってしまえ。」
といって、うちから追い出してしまいました。その時為朝はやっと十三になったばかりでした。
うちから追い出されても、為朝はいっこう困った顔もしないで、
「いじのわるいにいさんたちや、小言ばかりいうおとうさんなんか、そばにいない方がいい。ああ、これでのうのうした。」
と心の中で思って、家来もつれずたった一人、どこというあてもなく運だめしに出かけました。