Clásicos japoneses con furigana
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たわらとうだ
日本の英雄伝説
楠山 正雄
Lee 日本の英雄伝説 (たわらとうだ) de 楠山 正雄 (くすやままさお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 40.666 caracteres · 84 pantallas
」
「よその島へ渡ったことはないか。」
「むかしは船がなくっても、ずんずん、よその島へ行って、人をとったりしたこともありましたが、今では船もないし、たまによそから風にふきつけられてくる船があっても、波が荒いので、岸に上がろうとすると岩にぶつかって砕けてしまうのです。」
「何を食べて生きている。」
「魚と鳥を食べます。魚はひとりでに磯に上がって来ます。穴を掘ってその中にかくれて、鳥の声をまねていると、鳥はだまされて穴の中にとび込んで来ます。それをとって食べるのです。」
こういっている時に、ひよどりのような鳥がたくさん空の上をかけって来ました。為朝はもって来た弓に矢をつがえて、鳥に向かって射かけますと、すぐ五六羽ばたばたと重なり合って落ちて来ました。
島の大男は弓矢を見たのは初めてなので、目をまるくして見ていましたが、空を飛んでいるものが、射落とされたのを見て、舌をまいておじおそれました。そして為朝を神さまのように敬いました。
為朝は鬼ガ島を平らげたついでに、ずんずん船をこぎすすめて、やがて伊豆の島々を残らず自分の領分にしてしまいました。そして鬼ガ島から大男を一人つれて、大島へ帰って来ました。