Clásicos japoneses con furigana
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たわらとうだ
日本の英雄伝説
楠山 正雄
Lee 日本の英雄伝説 (たわらとうだ) de 楠山 正雄 (くすやままさお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 40.666 caracteres · 84 pantallas
お寺へやられても、生まれつきたいそう気のあらい上に、この上なく力が強いので、すこし気にくわないことがあると、ほかの坊さんをぶちました。ぶたれて死んだ坊さんもありました。みんなは弁慶というと、ふるえ上がってこわがっていました。
そのうちに比叡山の西塔の武蔵坊というお寺の坊さんが亡くなりますと、弁慶は勝手にそこに入りこんで、西塔の武蔵坊弁慶と名のりました。
ある時弁慶はおもいました。
「宝はなんでも千という数をそろえて持つものだそうた。奥州の秀衡はいい馬を千疋と、鎧を千りょうそろえて持っている。九州の松浦の太夫は弓を千ちょうとうつぼを千本そろえてもっている。おれも刀を千本そろえよう。都へ出て集めたら、千本くらいわけなくできる。」
こう考えて、弁慶は黒糸おどしの鎧の上に墨ぞめの衣を着て、白い頭巾をかぶり、なぎなたを杖について、毎晩五条の橋のたもとに立っていました。そしてよさそうな刀をさした人が来ると、だしぬけにとび出して行って奪いとります。逃げようとしたり、すなおに渡さなかったりするものは、なぎなたでなぎ倒しました。
すると、このごろは毎晩五条の橋に大坊主が出て、人の刀をとるという評判がぱっと高くなりました。