Clásicos japoneses con furigana
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あねがわのかっせん
日本合戦譚
菊池 寛
Lee 日本合戦譚 (あねがわのかっせん) de 菊池 寛 (きくちかん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 154.771 caracteres · 313 pantallas
余譚
しかし、この時秀吉が、北条氏を滅してしまったことは、高等政策として、どうだったかと思う。せめて氏直氏規の二人に、七八十万石をやって、関東に北条家を立てさせた方が家康を制肘する役に立ったのではあるまいかと思う。尤も秀吉の腹では、北条家を残して置けば、姻威関係のある家康の無二の味方とでもなると思ったのだろうか。九州の島津に寛大でありながら、北条氏に少し苛酷である。尤も、島津は北条ほど、秀吉に面倒をかけていないが、しかし、北条家が関東の大藩として残っていた方が、徳川の勢力が、あんなにも延びなかったのではないかと思われる。秀吉死後など、北条家はどんな行動をしただろうかなどと考えて見ると、なかなか興味が深い。
氏政、氏照は殺されたが、籠城の士は凡て、生命を助けられた。ただ忌諱に触れていた連中は、捕えられた。
裏切をした松田憲秀は、二男の左馬介が氏直に、この事を訴えたので、捕えられて、城中に押し籠められていたが、このとき長男の新六郎と共に黒田如水の所へ預けられていた。秀吉、左馬介を憎んで殺せと、如水に命じた。如水承ると云って、左馬介を殺さずして、長男の新六郎を殺してしまった。