Clásicos japoneses con furigana
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きゅうぶんにほんばし
旧聞日本橋
長谷川 時雨
Lee 旧聞日本橋 (きゅうぶんにほんばし) de 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 158.045 caracteres · 322 pantallas
アブクのようなものをうけて生れて来て、文学をよく知らずに、文学でお金をもらうことを覚えた不覚者、そこの相違である。だが、服用していることもある。
「芝居などにゆくのは三度を一度にして、そのかわりものを惜むな。」
芝居――それより娯楽をしらなかった昔の女は、芝居といったが、それは旅行にも、その他のこともおなじである。これは、当今の、いかに安価に、いかに手軽にというのと、違いすぎる言いかただが、私はいい教えだと思っている。チビチビ、ケチケチ、ならしにしてなまけているのはいけない。自分ばかり愛すと物惜みにもなる。私の母はよく呟いた。
「あのやかましい祖母さんに、十八年も仕えるなんて、なまやさしい辛棒じゃない。」
けれど、また静かに祖母の長い間の教えを思出すと、
「だけれど、あの方にやかましく言われなければ、私なんぞは、それこそなんにも分らなかったろう。」
それはたしかにそうで御座いましょうと私は言う。あの木魚のおじいさん(前出)と、そのおかみさん(前出)の子で、十三、四に、お前浜一帯、お旗本、士族といわず、漁師までびっくりさせた勇敢な汐汲み少女(前出)のおたきさんである。