Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(五)

岡本 綺堂

Lee 時代推理小説 半七捕物帳(五) (はんしちとりものちょう) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 215.744 caracteres · 434 pantallas

Aozora Bunko

「なにか当たりがありましたかえ」

「いけねえ、みんなぼんやりしているばかりだ」と、半七は苦笑いしながら云った。「おめえも知っている通り、この春はここらで唐人飴屋の一件があった。あいつは飛んだお茶番で済んでしまって、本当の奴はまだ挙がらねえ。今度の一件も何かそれに係り合いがあるのじゃあねえかと思う。ここらにゃあ安御家人がいくらも巣を組んでいるから、その次男三男の厄介者なんぞが悪い事をするのじゃあねえかな」

「そうかも知れませんね」と、庄太もうなずいた。「そうすると、その娘を引っさらって宿場へでも売るのでしょうか」

「まあ、そんなことだろうな」

二人は話しながら六道の辻へ引っ返して来ると、三人連れの男に出逢った。かれらは庄太にむかって、ここらに下総屋という米屋はないかと訊いた。その風俗をみて、庄太はすぐに覚った。

「おまえさん達は馬喰町の下総屋に泊まっている佐倉の人達じゃあねえかね」

「そうでございますよ」

かれらは果たして金右衛門らの一行で、その遭難の通知におどろいて、これから様子を見とどけに行く途中であった。丁度いい人達に逢ったと喜んで、半七は三人を路ばたの大榎の下へ呼び込んだ。