Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

ja-reading.com

Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(四)

岡本 綺堂

Lee 時代推理小説 半七捕物帳(四) (はんしちとりものちょう) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 217.272 caracteres · 434 pantallas

Aozora Bunko

「ふうむ。そんなことがあったのか。そこで、その男はどんな奴だ」

「もう四十近い、色の浅黒い、がっしりした男で、まんざら野暮な人でも無いようなふうをしていました。勿論、別に証拠があるわけじゃあありませんが、ひょっとすると死骸の女の亭主で……」

「爺さん、偉れえ」と、幸次郎は啄を容れた。「おれも其の話を聴いて、すぐにそう思った。世間によくある奴で、女は夫婦喧嘩でもして飛び込んだのかも知れねえ。それにしても、やっぱり判らねえのは金の蝋燭……。どうしてそんな物を抱えていたかな」

「それが判りゃあ仔細はねえ」と、半七はにが笑いした。「いや、判らねえところが面白いのかも知れねえ。その男はきょうも来たかえ」

「きょうはまだ見えないようです」と、久八は答えた。「死骸が揚がってしまったので、もう来ないのかも知れませんよ」

「むむ」と、半七は薄く眼を瞑じて考えていた。「その男は西からか東からか、早く云えば日本橋の方から来たのか、本所の方から来たのか、それも判らねえかね」

「いつでも柳橋の方から来るようですから、あの辺の人か、それとも神田か浅草でしょうね」

「いや、ありがとう。御用とはいいながら、飛んだ邪魔をした。