Clásicos japoneses con furigana
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はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(四)
岡本 綺堂
Lee 時代推理小説 半七捕物帳(四) (はんしちとりものちょう) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 217.272 caracteres · 434 pantallas
そこには森厳寺という寺があって、その寺中に淡島明神の社があります。その寺で淡島さま御夢想の名灸をすえるというので、江戸辺からもわざわざ灸を据えてもらいに行く者があって、一時はずいぶん繁昌しました。
徳次も脚気の気味だったので、重い足を引き摺りながら北沢まで出て行って、門前の茶屋に持ち合わせていると、大勢のなかに年ごろ四十三四の浪人ふうの男がいる。それが彼の小左衛門らしいので、徳次はそっと眼をつけていると、やがて自分の番が来て浪人は寺内へはいったので、徳次は茶屋の者に訊いてみると、あれは平田孫六という人で、以前はここらで売卜者などをしていたが、ひとり娘が容貌望みで砧村の豪家の嫁に貰われたので、今では楽隠居のように暮らしているというのです。こいつ又、鍋久の二番目を出したなと思いながら、徳次もその日は何げなく帰って来て、あらためて手続きをした上で、召し捕りました。
果たして平田孫六は偽名、実は磯野小左衛門で、お節は鍋久をぬけ出してから、北沢村の百姓清左衛門という者の家に隠れていたんです。清左衛門は小左衛門が勤めていた旗本屋敷に出這入りしていた者で、その縁故で隠まわれていたということです。