Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
でいごのはな
梯梧の花
山之口 貘
Lee 梯梧の花 (でいごのはな) de 山之口 貘 (やまのくちばく) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 2389 caracteres · 5 pantallas
を唱えなくてはならなくなってしまったところまで、日本からずれている現状なので、いまのところ、日本のどこにも梯梧の木は一本も生えていないと言ってもよいのである。
ぼくはこどものころ、木のぼりが好きで、そのために、身体のある個所には傷跡など保存しているほどで、よく、がじまるの木にのぼってあそんだのだが、梯梧の木にはのぼらなかった。梯梧は大柄の木であるし、見るからに、筋肉のりゅうりゅうとした腕みたいな枝々を、四方八方に伸ばしていて、その木質は、見かけによらずもろいものなのだ。そのうえ、枝々にはトゲがあるのである。花は真紅で、無数の花を綴って総状になって咲くのであるが、亜熱帯のコバルト色の空のなかに、燃える焔を高くかざしたように咲いているのは、なんとも言えない美しさで、沖縄では情熱の象徴として珍重されている花なのだ。
そろそろ、沖縄では、梯梧の花の季節になるのである。ぼくは、梯梧や仏桑華と別れてすでに三十余年にもなってしまった。その間に、色々と変ったことのあったことは、風の便りにきいてはいたのだ。戦争後の沖縄についても、矢張り、沖縄帰りの人や、あるいは沖縄から出て来たというような人々から耳にしたり、または、新聞や雑誌の上で読んだりしたことから想像して知っているに過ぎないのだが、郷里沖縄に、郷里がなくなってしまっ