Clásicos japoneses con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
橋の上の女 ――銭形平次傑作選2
野村 胡堂
Lee 橋の上の女 ――銭形平次傑作選2 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 88.573 caracteres · 178 pantallas
「話はそれっきりか」
「これが序開きで、本筋はこれからですよ、親分」
「巴屋山三郎は、人手にかかって殺されたに違いあるまいが、下手人は挙ったのか」
平次は先を急ぎました。八五郎の話術に付き合っていると、夜が明けそうです。
「大きな口をきいているが、金杉の竹松親分じゃ埒があきませんね。何しろ、娘が綺麗で金があって、家の中だけでも、達者な男が三人もいるし、下女のお六やお梅だって、女には違げえねえが、華奢じゃありませんね。すると、差向き怪しいのが五人」
「その五人の様子を、詳しく話して見るが宜い。神田で八卦を置いて、高輪の犯人を言い当てるのも、洒落ているだろう」
平次はお勝手へ合図をして、一本晩酌をつけさせると、最合い煙草の煙管を八五郎に渡して、面白そうに耳を傾けました。
高輪の宿屋で、亭主が石地蔵と心中をしたなどという種は、八五郎に言われるまでもなく、江戸始まって以来の珍捕物になりそうです。
「今朝、主人の死骸を見付けたのは、下男の甲子松ですが、その時はもう、主人は冷たくなって、喉笛の血も固まりかけていたそうですから、こいつは、殺してすぐ騒ぎ立てたわけじゃありません」